この季節になると、田人自然観察倶楽部が始動です。
メンバーは、ふたり。私、小梅と、とらすけです。
ただし、観察範囲は、とらすけ散歩コース限定です。
加えて、メンバーのひとりは、実は自然にはまったく興味がないどころか、人が一生懸命観察している横から目の前に飛び出し、まさに見ている植物を笑顔で踏みにじります。
こういう時には次のような慣用句を使います。
「鬼か、悪魔か、とらすけか。」
意味:本人はまったく悪気がないにも関わらず、その無邪気さのせいで、タイヘン迷惑な振舞をしていること。
さて、そんな小悪魔とらすけを引き連れて今年も春を観察です。
自称・マイ雑木林にあるイワウチワの群落でも、花が開き始めました。
ここの斜面は、気がついて見渡すと、あちらこちらイワウチワの大群落でした。
すごい斜面なので、見渡すというよりも、見下ろすか、下まで滑り落ちて見上げるか、のどちらかが正解です。
今年もカタクリが咲きました!
このカタクリは、地元の方が種をまいて増やされたものです。田人の中でも、自生カタクリはかなり数が減ってしまっているそうです。
野にある花は野にあるままに楽しみたいですね。
さて、こちらはニリンソウ。
ニリンソウって食べられるってご存じでしたか?
うちの裏のあぜ道にもニリンソウの小群落があるのですが、数が少なくて勿体ないので、知ってはいたものの食べた事はありませんでした。
ところが、一昨日、お友達のおうちを訪れたところ、ニリンソウの大群落が!
何の気もなしに、
「ニリンソウって食べられるって知ってました?」
と言ってみたところ、
「え!ほんと?!」
と友達は惜しげもなくニリンソウを摘み取り、たちまちお浸しにしてくれました。
食感的にはイトミツバみたいな感じで、全然、アクがなくて、もうちょっとアクがあってもいいくらいな感じでした。
このお友達宅のニリンソウの大群落は、自然に出来たものではありません。
夏の暑い日にせっせせっせと鎌で草刈りをしたお友達の努力によって、増えたものです。
数年前までは、ササに埋もれていた場所に、今やニリンソウにノビル、コゴミにワラビ、様々な山菜が出てきます。
山菜って放っておいても出てくるような気がしますが、実のところ、夏場に草刈りくらいはしないと草に負けちゃうものが多いんです。
ちなみに、今晩のおかずは、カンゾウの酢味噌和えでした。
カンゾウは夏場にはこんな花を咲かせます。
「甘草」の名前の通り、新芽は甘くて美味しいです!