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【庭】2回目、5月の庭
 日によっては、初夏の陽差しが降りそそぐ季節になりました。
 この季節は、一年でもっとも紫外線が強い季節! でもありますが、一年でもっとも乾燥する季節でもあります。
 まだまだ、新芽がデリケートな時期ですから、水切れはダメージも大きくなります。
 お庭の土が乾いていたら、たっぷり水をあげることをお忘れなくお願いします。

 さて、今年で2回目の春を迎える つなぐ庭 にお邪魔してきました。

  パーゴラに植えたつるバラも大きくなってきました。
 2年目の今年は、ぐっと広がってくれるはずです。

 

 植物たちも大きくなって、ぐっと緑が深くなってきています。
 キリシマツツジが今年も綺麗に咲きました。
 
 
 流れの水のせせらぎ音もかろやかです。
 奥様のお手入れのおかげで、下草たちの生育も順調、嬉しくなります。
 いつもありがとうございます。
 

 モミジの新緑がしだれて、夏には、木陰を作ってくれそうな雰囲気です。
 

 西側のハーブガーデンコーナーでは、クリーピングタイムのピンクの花が満開です。
 クリーピングタイム、生育が旺盛で、2年目の今年は、すっかり地面を覆っています。
 今年からは、間引きながらのお手入れが必要かも知れないです。
 

 もうしばらくしたら、バラの花も咲きはじめます。
 その頃、またお邪魔して、写真を撮らせて頂こうと思います。

 そうそう、サラサドウダンも満開、見頃でした。
 普通のドウダンとはちょっと違う濃い紅色が魅力のドウダンです。
 
 

 
| 庭&旅 | 15:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
【庭&旅】梅雨と豪雨と熱暑
 梅雨入りした途端、気温も上がることが多くなりました。
 今年も暑いんでしょうか。
 暑いんですね。
 現場仕事の皆さん、体調を崩さないよう頑張りましょう。
 現場仕事でない皆さん、体調が悪い時は節電を気にしすぎないで、クーラーを使いましょう。
 体力がない人は、冷房がないと本当に身体が弱ってしまいますので、電力もさることながら、そちらも心配です。

 さて、明るいニュースもあります。
 津波被害で操業が止まっていた常磐共同火力勿来発電所も、今日、ついに操業を再開したそうです!
 津波の被害に遭われた方達は、まだまだ大変な状況が続いていると思いますが、少しずつでも復旧が進んでいる事は本当に嬉しいです。
 ありがたいことに、例年と変わらず、お客様からお手入れ仕事のお声を掛けていただいています。
 今年も熱中症にならないよう、頑張ります。

 さて、お手入れ仕事の合間に、お勉強に出かけてきました。
 今回は魔法使いになるお勉強です。
 ぐつぐつと煮えたぎる鍋の中に、次々と怪しげな物体が混入されていきます。
 あたりにはモウモウと煙が立ちこめます。
 

 出来上がったばかりのほかほかの物体です。
 熱々なので、触ると火傷をします。
 

 広げて冷まします。
 あたりに異臭が立ちこめ、皆、鼻をつまみながらの作業です…というのは嘘で、匂いはしません。


 えー、そろそろ本当のところを申し上げますと、この写真は魔法使いの講習ではなく、
 三和土(タタキ)の作り方の講習なんです。
 セメントを使わず、生石灰を使った施工方法の実演を見せてもらったのでした。
 ↓こんな風にタタキ締めます。


 写真に写っているのは、愛媛から来られた講師の越智さんです。
 実際にはなかなか行われない施工方法ですが、こういう機会でもなければ知ることはなかったと思います。
 日本庭園協会茨城県支部さんの開催された講習会でした。
 どうもありがとうございました。


 【放射線一口メモ】
 放射性物質と放射線の違い

 福島県内では、時間ごとに「環境放射能測定値」が発表されています。
 今では、だいたい平の合同庁舎で毎時0.21μSvあたりで落ち着いています。
 この数字が、放射線量です。

 放射性物質と放射線の関係は、電球と光の関係みたいなものだと思います。
 放射性物質は電球、放射線は光です。
 放射性物質には、色々種類がありますが、今回原発から大量に放出されたものは、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137などが主になります。
 このうち、ヨウ素131は半減期が8日で、現在はもう当初の数千分の1程度の量になっています。
 現在、放射線(光)を出している放射性物質(電球)は、主に半減期2年のセシウム134と半減期30年のセシウム137です。

 さて、放射線(光)には、中性子線、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、x線の種類があります。
 これは、電球から、違う色の光が出ているとでも考えるとわかりやすいかもしれません。
 発表される数値で計測されているのは「γ(ガンマ)線」だけです。
 
 まず、中性子線は出ていません。
 α線は紙一枚で遮断することができる弱い放射線(光)、β線も通り抜ける力が弱く、皮膚を通り抜けて入ってくることはできません。
 外部被曝を考える上で、数えなければいけないのはγ(ガンマ)線だけなのです。
 このγ(ガンマ)線は、他の放射線に比べると、通り抜ける力がとても強く、窓ガラスくらいだと、ほとんど関係なく通り抜けてしまいます。
 ただ、通り抜ける力が強い、ということは、そのぶん、他の放射線に比べると、破壊力が弱いという風に考えられるのだそうです。

 さて、現在、放射性物質(電球)は、空気中には、ほぼ存在しません。
 一方で、窓を開けても閉めても、放射線(光)は入っています。

 今現在、放射性物質(電球)はどこにあるか、と言うと、地表に落ちています。
 主となっているセシウムは、単に地表に落ちているだけではなく、電球がソケットにがっちりはまり込んでいるように、土壌の成分とひっついてしまっているようです。
 このセシウムの土壌の成分と結びつく力はとても強く、地下への浸透速度も1年間で1cm未満と考えられているそうです。(→つまり今後も地下水の汚染は考えにくい、と言うことです)

 ※詳しくは→日本土壌肥料学会HP 
 
 ですから、現在土に結びついている放射性物質(電球)は、乾いた土埃と一緒に舞い上がることはあったとしても、単体で空気中にふたたび舞い上がる事は、ほとんど考える必要はないようです。
 以前の記事で、うちは窓も開けているし、洗濯物もお布団も外に干している、と書いたのはこういう理由からなのです。
 よほど土埃が立ちこめる日でもない限り、埃はつけば、払えばいいと思っています。
 長袖を着るのも、マスクを付けるのも、放射性物質のついた埃を防ぐ効果はあると思いますが、放射線そのものを遮る効果はないようです。


 6/13よりいわき市でも独自に各支所にモニタリングポストを設置して測定するようになりました。
(6/29付 でいわき市内の市立小・中学校・幼稚園での簡易型積算線量計によるモニタリング結果も発表されています。お子様をお持ちの方は、参考になると思います。)

 また、モニタリングポストの設置位置について、屋上で計っているとか、高い位置で測定しているとか言われることがあります。
 まず、都市部の場合、コンクリートそのものが放射線を発しているので、ビルの谷間だと正確な測定ができない、ということがあるようです。
 その他、隣接する病院などが放射線を扱うことがあると、それだけでも数値が変わってくるそうなので、かえって屋上の方が正確な数値が出せるそうです。
 また、測定するγ(ガンマ)線は、飛ぶ距離が長いので、高さによる影響は少ないと言われています。

 

 
| 庭&旅 | 22:59 | comments(4) | trackbacks(0) |
【庭&旅】神話なう!
 表参道に出かけたならば、行く場所は決まっています。
 そう、根津美術館です。 
 あんな昔のブログで騒いでおきながら、今まで行っていなかったのかという突っ込みはなしでお願いします。
 隈研吾氏設計の建物、ありました!
 石造物、ありました!
 しかしながら、感想は、ザックリ以下省略。(詳細は、以前のブログをご覧ください。)
 
 なぜならば、美術館内のとある展示室に入った瞬間、それまで見たすべてのものが吹っ飛んでしまったからです。
 その展示室にあったものとは、これです!

 

 青銅器です。
 青銅器って言ったって、ただの青銅器じゃありません。
 古代中国、殷・周の時代、一番古いものは紀元前13世紀〜11世紀に作られたものです。
 中国は華北地域、肥沃な黄土地帯に勃興した古代中国都市国家。
 つまり、平たく言えば、神話や伝説の時代です。

 文字だって、甲骨文字リアルタイムの時代です。
 当時の人に言わせれば、「甲骨文字なう!」ですよ。
 さらに言えば、「神話なう!」です。
 この青銅器のように、二つ頭がある羊とか、翼のある猿とか、蛇の尻尾を持った馬とか、身の丈100尺の大男とか、そんなものがうじゃうじゃと闊歩していた時代です。
 ああ、古代華北の大平原が、黄河の大きな流れが目の前に浮かんでくるようです。
 実際には、現代中国の黄河どころか、中国国土の一端さえ見たことないんですが。
 ま、とにかく、そんな時代のものが、今、現代の、このじゃぱんのトーキョーの青山の根津美術館で、私の目の前にあるるるるるー! 
 もうそれだけで、大コーフンです。
 展示室に入った瞬間から、血圧は上がりっぱなし、ガラスケースにぴったりと張り付き、ガラスには私の手の平とヨダレの痕がハッキリと付いてしまいました(含小嘘)。

 そんでもって、ただ古代ロマン満載というだけでなく、これがまた、超カッコイイんです。
 もう、このデザイン、この形、この迫力、なんですか、これは。
 この造形、何をどうやったらこんなことになるんですか。
 真似するとかしないとか、そんな次元の問題じゃなく、あり得ない!ってレベルでカッコイイんです。
 そして、ガラスケースに顔をぴったりと貼り付けて凝視してみると、文様の細かさに驚愕です。
 木じゃないんです。
 青銅なんですよ。
 とかしたドロドロの青銅を枠に流し込むという、鋳造ですよ。
 くどいですが、紀元前13世紀です。
 殷代の青銅技術は最高峰と言われているらしく、後代になる程加工技術は落ちていくそうです。
 この青銅加工技術、いったいどこから来て、どこへ行ってしまったんでしょうか。
 こうなるともう神秘の世界まっしぐらです。

 しかも、名前がまたカッコイイんです。
 「饕餮文方盉」(とうてつもん ほうか)
 「饕餮文方彜」(とうてつもん ほうい)
 
 饕餮文(とうてつもん)ですよ。
 盉(か)ですよ。
 彜(い)ですよ。
 全然読めないし、全然意味がわからないんですが、学者さん達もしばらく器そのものの名称さえわからなかったそうですから、私がわからなくても無問題です。
 「とうてつもんほうか」と声に出しただけで、そのかっこよさにシビれます。
 「とうてうもんほうい」まで言ってしまうと、目にうっすら涙まで浮かんできます。

 そういうわけで、静かな展示室の中で完全に一人浮いてしまった私のコーフンぶりを一言で言い表すならば、
 「青銅器萌え〜!!」 
 これに尽きます。

 そして、私は気付いたのでした。
 根津美術館で一番素晴らしいのは、庭でもなく、建物でもなく、所蔵品である!
 しかしながら、考えてみるまでもなく、それはごくごく当たり前の結論だったのです。
 所蔵品のために美術館があるのであって、美術館のために所蔵品があるわけではないんですから…。
 そういうわけで、コーフンの割には、あまりにも平凡な結論を胸に抱きしめて私は家路についたのでした。

 美術館では、館内撮影厳禁なので写真は載せられませんでしたが、コレクションの写真は根津美術館のサイトで見られます。
 But、ホンモノの迫力は写真とは全然違います。
 今、この日本の東京に、時空を超えてあの青銅器コレクションがあるという事自体が、奇跡だと思います。
 皆さん、是非、ホンモノを見に根津美術館にお出かけ下さい。
 
 
 

 

| 庭&旅 | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
【庭&旅】東京青山・善光寺 「庭空間の創造」展
 
 昨日から、東京は青山・善光寺にて、愛媛の庭師・越智將人氏の個展「庭空間の創造」展がひらかれています。

  会期:10.14(木曜日)まで  9:00〜18:00(最終日は16:00まで)
  場所:南青山・善光寺(地下鉄・表参道駅 A3出口すぐ側)
     入場料無料です

 一昨日、昨日と私たちもお邪魔してきました。
 が、不覚な事にデジカメをド・忘れしてしまったので、ご案内のハガキとパンフレットをスキャンしたものでご紹介させていただきます。

 こちらがご案内にいただいたハガキです。
 
 これを見ると、石だけを用いた個展のように感じられてしまうかもしれませんが、石も全体の一部に過ぎません。
 「え、これって昔からここにあったんじゃないの?」と思ってしまうような空間が会場となっている境内に立ち上がっています。
 会場の境内、前庭は、普段は砂利敷きの何もない空間なんだそうですよ。
 
 こちらはパンフレットから。
 
 以前、京都の天龍寺で個展を開かれた際の写真です。
 この作品も今回も出展されています。

 越智さんのお話では、個展のタイトル「庭空間の創造」にあるように、水、石、木を用いて、「庭空間」を立ち上げることに主眼を置いていると仰っていました。
 「庭」という空間を作り上げるには、必ずしも広い場所が必要なのではない。
 都市部の宅地の非常に狭い空間でも、こんな風にすれば「庭空間」を作り上げることができる。
 庭の関係者だけでなく、一般の方にもそれを見ていただければ、という風に仰られていました。

 ちなみに、作品の製作には約5ヶ月間ほどかけられたそうですが、会場の設営は、30人程の庭師さんが協力されて一日半でできあがったそうです。
 一日半で出来上がったのは、見られた方は、絶対、信じられないと思います(^^)

 庭に関心がある方はもちろんそうですが、うちは庭がせまくて…と思われている方や、あまり庭なんて関心がないな〜と思われている方も、是非、お出かけ下さい。
 場所は、表参道の駅にすぐ近くで、とても行きやすい場所です。
 会期中は、越智さんご本人がずっといらっしゃるそうなので、話しかけてみると思わぬ製作裏話なども聞けるかもしれませんよ。

 普段愛媛で活躍されている越智さんの作品を東京で見られる機会は非常に貴重です。
 この貴重な機会をおみのがしなく!

 一昨日の夜には、オープニング/パーティーがあり、全国から集まった庭師さんたちとお話をさせていただくことができました。
 皆さんのお話を伺っていると、いま、日本の庭はすごく面白いことになってきているのだな〜と感じさせられました。
 意欲的なたくさんの庭師さんと交流させていただいて、私たちも貴重な経験をさせていただきました。
 この機会を作ってくださった越智さんに心から感謝です。
 
 

| 庭&旅 | 09:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
【旅】もりのみやこの仙台
 ご無沙汰しております。
 私事ですが、先月、長らく病気療養中だった母が息を引き取りました。
 いつかは皆にひとしく訪れるものと思いつつも、寂しさはありますが、今は病から解放された母の魂の安からんことをただ祈っております。
 昨年の入院より、これまでにたくさんの方にご心配いただき、励ましのお声をかけていただきました。
 心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
 


 さて、今年は暑い夏でした。
 この暑さでは、数日お水をあげないとお庭の木もカラカラになっていると思います。
 三十度を超えるような日は、なるべく毎日お水をあげてくださいね。
 昼間暑かった日の夕方、お水を撒くと、打ち水効果でさ〜っと冷たい空気が流れます。
 本当に気持ちのいい一瞬です。
 植物たちの様子を見ながら撒いていると、水をあげるとシャキンッとして喜んでくれる様子もわかるようになってきます。
 水遣り仕事は、愉しんでできるお仕事ですよ〜。

 さて、お盆に原町へ帰省したついでに、ちょっと足を伸ばして仙台まででかけてきました。
 仙台と言えば… 杜の都!
 と言うことは、木がいっぱい!
 こんなに暑い夏でも、きっと木陰がいっぱいで涼しいに違いありません。
 どんなに暑い日差しが照りつけても、緑の大樹に阻まれて爽やかな風が吹き抜ける街、それがきっと杜の都なんです!

 と胸を高鳴らせながら、仙台の街に行ったら…

 本当にそのとおりだったんです!
 ケヤキのほぼ自然樹形通りの管理には驚きました。

 

 信号待ちのバスが涼しそうに見えます。
 道路中央には、植栽帯に加えて人があるける遊歩道が設置されていました。
 これだけ木陰があると、暑い夏でもゆっくりベンチで一休みできます。

 

 下枝や、通行、建物の支障となる部分だけ枝の分かれ目から剪定されているようでした。
 驚いたのは、きちんとした管理がケヤキだけでなかったことです。
 ケヤキ同様かなり成長したイチョウもほぼ自然樹形通り管理されていました。
 イチョウは落ち葉が目立つし、ギンナンが臭いと言ってクレームが非常に多い街路樹なんです。
 神社などでは、ご神木ということで剪定されていない事もありますが、街路樹では、たいていヒドイ形にされてしまっているのが、きれいな円錐形になっていました。
 そのほか、商店街に植えられている樹木も、丁寧な剪定がされていて、「杜の都」に相応しいなーと感心させられました。
 
 さて、仙台に行ったからには、一度尋ねて置きたい場所がありました。
 仙台メディアテークです。
 現代建築としてかなり有名な建物らしくて、前から親方が「見たいなー」と呟いていたのです。
 ケヤキ並木の木陰を通りながら歩いていくと、うっかり通り過ぎそうになりましたが、ありました!
 
  

 しかし、ケヤキの蔭になって全容は見えません。
 (だけど、それも「ま、いっかー」と思えるケヤキ並木の素晴らしさです。)
 中に入ってみると、思ったより小さかったです。
 
 この柱状の透明な筒が、この建物の柱になっているそうです。
 フロアを上から下まで貫く柱のラインは、ワカメをイメージした不規則なデザインになっている、らしいですが、全容は建物の中からはわかりません。
 透明なガラスの中には、ガラス張りのエレベーターとなっています。
 せっかくここまで来たのだから、乗るしかありません!
 ガラス張りなので、外の景色と建物の各フロアの様子まで丸見えです。
 SF的な不思議な体験でした。

 しか〜し!!
 乗る前に、よく考えてみればよかったんです。人間として、透明な箱に入れられて、上から紐で箱ごと釣り上げられるという経験がいかに不健康なものか。これは、あまりに自然の法則に反していませんか。こんな経験を繰り返していると、次第に気付かぬうちに人間らしさが損なわれていってしまうに違いありません。仙台の人々はきっとまだこの怖ろしい事態に気付いていないのです。そうとしか思えません。
 そういうわけで、↑のクドクドした文章を要約すると、こうなります↓。
 
 高所恐怖症の人間には、死ぬ程の恐怖体験でした。
 乗らなきゃよかった…。

 建物も全面ガラス張りなので、上のフロアでも足下までよく見えます。
 
 上から見るケヤキ並木の景色も面白いのですが、怖すぎます。
 窓際にいくと、いつこの床が抜けるのかという恐怖感にとらわれて、オチオチ立っていられません。
 床が小さく「ギッ」と音をたてるたびに、ひええ〜とびくついてしまうのでした。

 帰りは、エレベーターは利用できるわけもなく、階段で下りることにしました。
 メディアテークが七階建ての建物でよかったです。
 これが60階建ての超高層マンションだったりしたら、考えるだけで怖ろしや。
 
 そういうわけで、ガラス張りの建物は私には鬼門だということがとてもよくわかった経験でした。
 高所恐怖症のご同輩の皆様、メディアテークにお越しの際は、お気を付けくださいませ。

 
| 庭&旅 | 01:38 | comments(2) | trackbacks(0) |
【庭&旅】東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー その2
 すぐに続きを書くつもりが、すっかり間が空いてしまいました。
 すいません。

 初日には、御手洗達雄さんの「庭師が語る庭づくりの楽しみ」と題されたお話を聞くことが出来ました。
 山にいったら、お握りばっかり食べとらんと、周りの植物や自然をよく見なさい。
 庭師は嘘をつくけど、自然は嘘をつかん。
 木は表面ばっかり刈り込まないで、中の枝が見えるように剪定してください。そうすれば松でもかわいくなるから。
 山にある小さなスミレを見てごらんなさい、かわいいから。あんな感じで下草を植えるといいんです。
 そんなお話でした。
 とても味のある語り口で、よいお話を聞かせていただきました。


 なかでも印象に残ったのは、落ち葉をゴミだなんておもわんといてと語られたときの様子でした。
 みんな木には楽しませてもらっているのに、葉を落としたらその落ち葉をゴミだと言って、ご近所に文句を言ったりする、悔しくて涙が出てくる。
 そう言われた御手洗さんは、本当に言葉に詰まって、涙が出てきそうなご様子…。
 私も思わずグッと手を握ってしまいました。
 横では親方がうるっと危うくもらい泣きです。

 公共事業などの剪定をしていると、ご近所の人に「落ち葉が邪魔だから、全部枝落としてくれ」なんて言われるのはよくある事です。
 その話をしている横から、今度は「どうして木の枝を切ったりするの!」と別のご近所さんからクレームが入り、間に挟まれた現場監督は「あのー、どうすればいいんでしょーかー?」と頭を抱えるというコントのような光景が繰り広げられているのが日本の剪定現場です。

 私が小学校の時、学校で一人一鉢、菊の苗を育てていました。
 鉢に入れる腐葉土は、学校で作ったものでした。
 秋の時期に、校庭や渡り廊下を掃いていると、落ち葉ゴミが出ます。
 その落ち葉ゴミは、校庭の隅にある落ち葉置き場へみんな持って行くのです。
 掃除の時間には、そこへ用務員のおじさんが必ず待っていてくれました。
 みんな並んで、順番に落ち葉の入った箕を用務員のおじさんへ渡していきます。
 春に菊の苗をもらって鉢に植える時は、今度は順番に腐葉土を貰っていきます。腐葉土はフカフカで気持ちよくて、暖かかったです。
 だから、子供の頃からずーっと落ち葉を見ると、「腐葉土の素だ!」としか思ったことがなかったのです。
 今考えれば、とてもよい教育だったと思いますが、私が卒業後すぐに校長先生が替わり、このイベントもなくなってしまったそうです。
 
 東京インターナショナルフラワー&ガーデンショーの感想からはずいぶん離れてしまいました。
 イベント全体の感想としては、私たちにはすごく勉強になったのですが、しかし、普通のイベントとして考えると、入場料の割に…うーん…来年は開催されるんでしょうか?
 もう少し、お店とか充実した方がよかったような…
| 庭&旅 | 21:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
【庭&旅】東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー
 昨日の季節外れの降雪には驚きました。
 が、もっと驚いたのは、東京へ向かう高速バスに乗っていると、常磐道が谷和原−柏間で通行止めになっていたことです。
 確かに、いわきよりも茨城に入ってからの方が積雪量は多かったですが、いくら季節外れとはいえ、この程度の積雪で通行止めになってしまうとは…。
 そういうわけで、一般道迂回で普段の倍近くの五時間かかって東京へ着いたわけでした。

 訪れたのは、東京・立川で行われている東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー。

 お目当ては、小さな区画に庭が展示されているショーガーデンです。
 最近は、ガーデナーさんだけでなく、庭師修行をした庭屋さんも出展する機会が多くなり、見応えのあるものが増えているそうなので、お勉強を兼ねて出かけてみました。
 色々なデザインのものがあり、勉強になったのですが、出展されたお庭の審査結果には、「?」と思うところもありました。
 この審査結果が一般的な方達の庭への評価なのだとしたら、私たちの基準は一般の方と結構離れてしまっているのでは…と、ちょっとショックです。
 一般の方達はどういう基準で庭を判断されているのでしょうか。
 ふと思ったのですが、一般の方も、業者側がどういう基準で判断しているかわからないですよね。
 そういうわけで、業者の端くれとして考える基準を書いてみたいと思います。

1 全体の空間構成

 今回、みせてもらった中で一番空間構成が見事だなぁと思ったのは、大分の御手洗造園さんでした。
 ご本人がいらしたのでお声をかけてみたら、見ず知らずの私たちに対して、本当に気さくに色々お話しして下さって、お話に夢中になって写真があまり取れなかったのですが…。

 写真には写っていませんが、左側に小さなあづまやがあり、その奥に石が小高く据え付けられて、水が流れてきています。
 ぐるっと全体を一周するように、小径が作られ、小川の向こうには、芝庭が開けて、塀際には菜園コーナーもあるようでした。
 広さは100屬任垢、広さを過不足なく生かし切り、隅々までよく考えられ、気持ちよく過ごせるような空間になっていました。


 全体の調和ができている分、派手さはないです。 
 今回、御手洗造園さんは審査では賞を取られていませんでしたが、審査をされた方は、派手さががないのを物足りなく思われたのかも知れません。
 ただ、派手さがあると、パッと目をひきますが、実際に暮らしていると、だんだんその派手な部分が目について、邪魔に思えてくるものです。


2 質感

 これほど言葉で説明しにくいものは他にない、と言うくらい説明しにくいのが「質感」です。
 通じる方には、何も言わずに「いいですよね」、「ね」で通じてしまうのに、通じない方には言葉を尽くして説明しても「??」と怪訝そうな顔をされてしまうばかり…。
 それでも頑張って説明してみます。

 それぞれの素材には、それぞれの「素材らしさ」があります。
 石には石らしさが、木には木らしさ、水には水らしさ。
 天然の素材に限りません。
 加工品でも、ガラスにはガラスらしさ、アルミにはアルミらしさ、光には光らしさ、あらゆるものに備わっているそれぞれの「らしさ」があります。
 そして、石でも木でも、その種類によってまたさらにそれぞれ「らしさ」に違いがあります。モミジにはモミジらしさ、サクラにはサクラらしさ、それぞれ違って、それぞれがいいですよね。
 その「らしさ」を生かしているかどうかが、「質感」ということなのだと思います。 
 目に見える表面のデザインには直接的に関係しませんが、質感を生かしているかどうかというのは、視覚以外の感覚も含めて、全体に奥行きや本物感を出す事に大きく関係してきます。

 私も植木屋を始めてから特に意識するようになりましたが、質感は、普段から意識していないと、なかなかわかるようにならないものだと思います。
 現代の都市生活のように、似たような工業製品ばかりに囲まれていると、質感を見る目は育ちにくいのではないかな、と東京の街並みを歩きながら考えてしまいました。


 今回、一番新鮮な質感だった壁です。
 何でできているかわかったらスゴイです!

 長崎の西海園芸さんと言う方の出品されたお庭です。


 中は、小さな流れのあるやさしい空間になっていました。
 こんなお庭、うちにも欲しいです。



3 そのお庭でどう暮らすのか?

 その空間で人がどう動くのか、どう過ごすのか。
 人と共に時間が経過したら、この空間はどんな風になるのだろう。
 この空間で人は、どんな風に暮らすのだろう。
 自然にイメージが浮かぶようなお庭が理想です。
 暮らす様子がワクワクしながら浮かんでくるお庭は、いいお庭だと思います。
 今回、いちばんイメージが浮かんできたのは、写真を載せた御手洗造園さんと西海園芸さんの作られたお庭でした。


 自分たちでも、こんな庭が作れるように頑張るぞ、と思いながら帰って来ました。
 明日も東京インターナショナルフラワー&ガーデンショーの記事の続きを書いてみます。



 
| 庭&旅 | 19:03 | comments(2) | trackbacks(0) |
【庭】根津美術館
  親方は、東京へ庭の研修見学会に出かけていました。
 有名な庭師の方々ともお会いすることが出来て、とても有意義な時間を過ごせたみたいです。
 お声掛けいただいたことにとても感謝していました。
 こういう場を作って下さった方、交流させていただいた皆様、どうもありがとうございました。

 と言うわけで、私は家で留守番だったわけですが。
 そんな私をさておいて、親方は帰り道にもう一泊して根津美術館に寄ってきたそうです。
(根津美術館は12日まで休館だったのですが、親方は13日まで休館と勘違いしていて、他の方に嘘を教えてしまったみたいです。どうもスミマセン。)

 帰ってくるなり、
「よかったよー!根津美術館!」
 とすっかり満足げな親方でした。
 特に庭園の石造品に心動かされたようで、ポケットから出したデジカメにはたくさんの石造物の写真が入っていました。
 今日は石造品写真のオンパレードです。

 見ていくと、最初に映っていたのは…

んーー、剛毅さと繊細さが同居するこの感じ!
いやー、いいですねぇ。


 こちらもまたちょっと珍しい形です。
 下の細かく窪んだところにも全部仏様が彫ってあるそうです。



 こちらは素朴な印象の仏様。
 大らかな感じがいいですねぇ。



 これは獅子の顔なのでしょうか?
 凛としたお顔に、惚れ惚れ…。
 超ハンサム獅子様です。



 パオーン。
 ユーモラスな表情がいいです。
 鼻の部分は欠損したのか、木がさし込んであるそうです。 


 銅製の鐘と灯籠。
 こんなところに置いてあっていいの?
 という気分になってしまう贅沢さです。


 いらっしゃいませー、と言わんばかりの石造人。
 朝鮮半島ご出身でしょうか。こちらこそ、ようこそいらっしゃいました!とお声掛けしたくなりま す。


 どことなくユーモラスな雰囲気の灯籠です。
 火袋の所に火を入れると雰囲気がいんだろうな〜と思います。
 昔は、きっと当たり前に入れ ていたんですよね。


 後ろの塔のスッキリきりりとした姿と手前の寄せ灯籠のどことなく愛らしい雰囲気がグー!です。


 これ、なんだかとてもSFチックな感じがして、とてもかっこいいです。
 イメージとしては古代中国の殷王朝とかなんですけど、出身はやはり中国 でしょうか?



 力強いけれど、包み込まれてしまいそうな仏様のお姿。



 いや、こちらの灯籠のこの表情もまた、なんともやさしげで、そこはかとなく憂いを帯びて…、いえ、思い込みで書いてますので、細かい所はあまり気にしな いで下さい。



 火袋の部分は、後世に入れ替えたんでしょうか?
 スコンッ!とした感じが何とも言えない、いい味を出しています。

 他にも石造品はいろいろあるようです。
 写真で見ただけですが、確かに素晴らしいです。
 落葉樹がじきに芽吹きそうな様子ですから、季節が違う頃に私も是非行ってみたいです。

 京都まで行かなくても、こんなに素晴らしい石造品をたくさん目にすることが出来るのですね。
 根津美術館は、根津嘉一郎氏の個人コレクションで ほとんどの収蔵品が構成されているようですが、美術品同様、この石造品も根津嘉一郎氏が集められたのでしょうか。
 目利きの方というのは、スゴイ ものですね。

 根津美術館は、隈研吾氏の設計で建て替えられましたが、新しい建物もよかったようです。

| 庭&旅 | 20:04 | comments(11) | trackbacks(0) |
【庭&旅】旧奈良県物産陳列所
  もういい加減、お正月気分も終わりにしなくてはならないので、奈良の旅レポートもこれで打ち止めにします。

 一応、その後、夕方には、春日大社にふらーっと行ったりしたんですが、もう薄暗いし、寒いし、思っていた以上に距離があって疲れるし…
 春日大社には、名品の灯籠がいくつもあるはずなんですが、参道にそってこの状態がずっと続いています。


 完全に「ウォーリーを探せ」状態です。
 探す気力はもう、まったくありません。
 奈良公園内にあふれている御神獣の鹿さんが案内してくださればよろしいものを、まったくその気はないらしく、勿体なくも拾い食いをなさっていらっしゃいます。

 

 そういうわけで、ヘロヘロしながら上った割には、あまりきちんと見て回らず、長い坂道を一気に下ります。
 と、その途中、なんだか素敵な建物が目に飛び込んできました。

 

 ほえぇ〜 カッコエエ〜 

 と顔を建物に向けながら、そのまま通り過ぎようとすると、先に通り過ぎてしまっていた親方が、自転車の向きを変えて戻ってきました。
 口をぽかーんと開けて、「かっこええ〜」と目を輝かせている私の姿を見て、引き返してきてくれたのです。

 門扉が閉まっていて、近づけなかったのですが、看板で、明治末に立てられた旧奈良物産陳列所であることは確認できました。
 設計者は、建築史家である関野貞氏。
 全体を平等院の鳳凰堂に模して、和の建築をベースにイスラム様式などをデザインに取り入れているそうです。
 木の陰になってちょっとわかりにくいですが、丸窓の感じも洒落ています。



 写真に写らなかったのですが、正面玄関から羽を広げるように両脇に建物が広がっているデザインです。



 ベースは昔からの日本のものでありながら、時代に合わせてデザインを変更して、センス良く風土に調和させてあります。
 建築に限らず、この柔軟性が日本文化のいい所なんですよね。
 やっぱり、明治の人は偉かった! 
 

 帰宅してから、以前行った時の京都の写真をもう一度確認すると、京都にも素晴らしい建築がたくさんありました。
 だけど、あんまり目に入っていなかったんですね。
 人間というのは、つくづく、自分の関心があるところにしか目がいかないものなのだなぁ、と反省です。

 ただ、全体的な感想としては、京都は観光地化しきっているし、町並みも京都らしさを探すのを苦労するほどですが、奈良はまだ雰囲気が損なわれていなくて、いいなと思いました
 新幹線の駅が出来てしまうと、どこも同じ町並みになってしまうのはなぜなんでしょうね?
| 庭&旅 | 13:14 | comments(6) | trackbacks(0) |
【庭&旅】東大寺・大仏様に会う
 日が暮れかけてきたので、慌てて興福寺から東大寺へ向かいます。
 大仏様にお目にかかるのは、私は、これが初めてです。
 あちらこちらで出くわす鹿フンを巧みに避けながら、自転車を進めていくと、見えてまいりました。



 扁額の「大華厳寺」の文字も眩しい、東大寺南大門です。
 下に人の姿が小さくあるのが見えるのでしょうか。
 「天を突く」という言葉がぴったりのビッグサイズです。
 一言で言うなら、「どひゃー!!」
 もう一言付け加えるなら、「すみません、すみません!」となぜか謝ってしまいそうになる大きさでした。

 手元に、東大寺南大門の構造図が書いてある頂き物の建築系の資料があります。
 事前にそれを眺めていて、なぜこんなにやたらに梁が並んでいるのかなー?と不思議に思っていたのですが、納得しました。
 このサイズなら、これだけの梁が必要です。
 どれだけかというと…
 
 作る人もよく作ったものです。

 両端には、有名な運慶作の金剛力士像があるのですが、大きすぎるし暗いので、写真に収められませんでした。
 よくあのサイズの木彫をバランスを損なわずに作れたものだ、と呆れてしまうほどですが、よく考えれば、鎌倉時代の木の中には仏像が埋まっていたんですね。
 埋まっているのを掘り出すだけなのだから、簡単なものだ、と明治時代に夏目漱石が書いていました。(from『夢十夜』)
 実際に、彫ったのではなく掘り出しただけだ、と言う言葉の方が説得力を感じてしまうような、非現実的な大きさでした。

 ちなみに、この東大寺南大門に使われている材は創建当時のままで、800年建っているそうです。
 世界最古の木造建築と言われる法隆寺も、過去の補修で材は取り替え取り替えしているので、創建当初の材はほとんど残っていないと考えられているそうなので、使われている材の古さはこの南大門が一番なのだそうです。

 さて、大仏殿へ向かいますと、目に飛び込んできたのは、素敵な土塀です。
 

 近寄って見ると、こんな風になっていました。
 
 泥団子と瓦を積み上げて作ったのでしょうか。
 丁寧な仕事だから出る味わいがあります。

 そして、いよいよ大仏殿です。
 
 …人が蟻のように見えるとは、このことです。
 今の大仏殿は、江戸時代の再建だそうです。
 興福寺と同じく、平家の南都焼き討ちで一度焼失し、二度目は戦国時代に焼失しているそうです。

 中に入って大仏様を拝見して、やはりデカイの一言でした。
 しかし、ここで素朴な疑問が浮かびます。
 大仏殿が過去2度も焼けたのに、なぜ大仏様は無事だったのー?

 …と思ったら、やはり大仏様も大仏殿が焼失した時に、焼けてしまっていて、ごく一部を除いて、中世以降の再建なのだそうです。
 それなら納得です。
 作り直すのも大変だったことでしょう。
 
 大仏殿を出たところで、ほとんど日没を迎え、奈良の長い一日が終わりを告げたのでした。
 それにしても、この日の奈良は、ほんっとに寒かったです。
 日没後に自転車に乗るのは凍える思いでした。
| 庭&旅 | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
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