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【ご当地ネタ】仮の木の家
 いわき市中央台のいわきニュータウンには、仮設住宅が建設されています。
 仮設住宅と一口に言っても、工法は受注した業者さんによって様々です。
 おなじニュータウン内でも、場所によって色々なタイプの仮設住宅が建っています。
 もう既に入居されているところもあるようですが、まだ建築中のところもたくさんあります。
 その中に、木造の仮設住宅があるということで、建築中の現場を見てきました。

 並んでいます。
 

 玄関側ですが、なんだが、軒も深くて、とても素敵じゃないですか?
 個人的に、私が軒フェチということを除いたとしても、
 軒が深いと、風雨も避けられますし、夏の直射日光が家に入ることを防ぎ、室内の温度上昇を抑えることができます。

 

 なんと濡れ縁つき!
 濡れ縁があると、外空間との繋がり方が全然違うんですよね。
 軒もちゃんと濡れ縁までかかるようになっています。
 軒下の濡れ縁は、植木屋的には、イチオシパーツです。

 

 使用している材もしっかりしていて、多分、通常の住宅で使うのと同じ規格と思います。
 仮設住宅解体後も、再度、利用できるように考えられたのでしょう。 


 横から見るとこんな感じです。
 ううーん、カッコイイ…。


 これを設計・施工をしたのはどなただろうと思って確認してみました。
 

 監修・設計 筑波大学教授「安藤邦廣」さん
 このお名前、聞き覚えがある…。
 そうだ、以前私が読んで感動したお薦め図書、『小屋と倉』の研究室の先生じゃないですか!

 

 ん~、よいお仕事されてますねぇ。
 日本の伝統工法についてのご研究をされている先生のようです。
 この設計の仮設住宅だと、かなり快適に過ごすことができるのではないか、と思っています。
 こういう専門知識をいかしての被災地支援、とてもありがたいことだと思います。

 残念ながら、木造の仮設住宅がすべてこのような作りなわけではありません。
 別の木造仮設住宅だと、上の仮設に比べると、軒の出が浅かったり、屋根が低かったり、
 

 屋根の素材が違ったり、玄関の構造や素材が違ったりします。 


 もちろん、後に紹介した仮設住宅に文句をつけるのではなく、最初に紹介した仮設住宅がそれだけよく考えられている、ということだと思います。

 住まいを失われたり、ご自宅に帰ることができなくなってしまっている方達が、仮の住まいとはいえ、少しでも快適に、心落ち着いて過ごされることを、心から祈っています。



 【放射線一口メモ】

 セシウムが付着した藁を食べた肉牛から、基準値を超えるセシウムが検出された事が問題になっています。
 肉牛の暫定基準値は、500Bq/kg です。
 いちばん重要なのは、これを食べたことにより、私たちの身体にどれだけ影響を及ぼすのか、という点だと思います。

 放射性物質の人体への影響を知るためには、「Sv(シーベルト)」に換算しないといけません。
 各放射性物質ごとに、換算係数は違っています。

 今回の牛で暫定基準値超えでもっとも高い数値を示したものが、4350Bq/kg 
 含まれる放射性物質がすべてセシウム137とすると、成人の換算係数0.013(μSv)
 その牛肉を200g食べたとすると、
       4350(Bq/kg)×0.2(kg)×0.013(μSv)=11.31(μSv)
 1回間違って食べてしまうと、11.31(μSv) 被ばくする計算になるわけです。

 今後も、人間への影響については、シーベルトに換算して理解する事、というのが、大切と思っています
 ちなみに、このシーベルト計算ですが、
 「この計算だと、期間が一日なのか、一ヶ月なのかわからないから、不十分」という意見も見るのですが、
 シーベルトというのは、その後ろに 「/d(一日あたり)」「/h(一時間あたり)」「/m(一分あたり)」という 但し書きがついていなければ、「すべての被ばく量」を意味します。
 つまり、先ほど計算した肉牛の場合なら、その肉牛を食べて排出されるまでのすべての期間において受ける被曝量が、11.31μSv となります。

 ちなみに、先ほどのセシウム137の換算係数ですが、2-7歳の子供の換算係数は0.0096(μSv)で大人より低い数値です。
 これは、子供の方が新陳代謝が活発で、排出されるまでの期間が短くなるから、と言うことのようです。

 放射性物質が体内に取り込まれた場合、通常の「(物理的)半減期」の他に「生物的半減期」も関係してきます。
 物理的半減期は、セシウム137の場合、30年。
 つまり、30年後に現在の1/2に、その30年後にさらに1/2に、その30年後にさらに1/2というわけです。
 これだと、一度体内に取り込んだセシウムは、30年間そのままのような気がしますが、人間の細胞は常に新陳代謝で入れ替わっています。
 そのため、実際に、一度人体に取り込まれたセシウムが排出されるまでの期間は、大人で約100日とされるそうです。
 子供の場合は、20日程度になるそうです。

 あと、食品についての基礎知識ですが、食品にも人間の人体と同じく、天然の放射性カリウムがごく微量に含まれていると言う話です。
 食品に含まれる放射能量を考える時に、その放射能が、今回の原発事故で放出されたセシウム等由来なのか、それとも元もと食品に含まれる天然の放射性カリウム由来なのか、その区別をきちんとする事も必要だと思います。
 こちらのサイトで、過去の食品に含まれる放射性物質とその量を見る事ができます。
  → 食品と放射能

 
| ご当地ネタ | 11:07 | comments(3) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】田人せんこう館
 倉庫、借りたいんです。
 どこか、いいところないでしょうか。
 できれば、竹をそのまま保管できるくらいの屋根があるといいんですけど。

 ここ1年以上前から、呟いていた親方。
 先日、地域の集まりに顔を出して同じ事を呟いていたら、
 ちょうどお話をしていた方が、親方が前から「いいな」と思っていた建物の所有者さんの親戚であることが判明!
 話をしていただいて、今日、中を見せてもらうことができました。

 今まで外側からしか見たことがなかったんですが、中に入ってビックリ、なんと、昔の映画館だった建物でした。
 
 映画館として使われなくなってから、しばらくの間、縫製工場として使われていました。
 上から吊されている照明はその時のもの。
 床も腐りかけてブヨブヨですが、これも工場にする時に張ったモノで、この下はコンクリートの土間です。
 

 

 
 二階の桟敷席。
 天井にカーブを付けて板が張ってあります。
 

 こちらは、二階の映写室。
 写真で四角く見える窓からフィルムを映したのでしょう。
 
 
 ところどころ雨漏りがあるのですが、造作はしっかりしているようでした。
 外から見ると、まさか映画館とは思わなかったので、ビックリでした。
 当時は、「せんこう館」という名前だったそうです。
 この映画館が昔は大賑わいだったというんですから、驚きです。

 さっそく、せっせせっせと周囲の草刈をする親方。 
 
 
 倉庫が借りられるかも知れない、というのも嬉しいですが、
 面白い建物を発見できたことがまた嬉しいです。 
| ご当地ネタ | 22:27 | comments(4) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】田人町産間伐材使用割箸
 ギッシリと花芽を付けて赤茶に色づいた杉木立を見ながら、今年もアレがやってくる…とくらーい気持ちになっている皆さんを、さらにドーンと落ち込ませるニュースが先月発表されてしまいました。

 今年の花粉飛散量は昨年の10倍、中でも日本一の飛散量は福島県いわき市と予測されている…とか。

 そんな素晴らしき花粉王国、もとい、スギ王国いわきの中でも、指折りのスギ密集地を誇る田人地区のスギ間伐材を使った割箸が製品化されているのを今日発見しました!

 これです!
 

 後ろにはちゃんと「福島県いわき市田人町産 杉間伐材」と書いてあります!

 


 ここまではっきり書いてあると、ご当地コゴロをくすぐられてしまいます。
 どこかへのちょっとした手土産とか、名刺と一緒にご挨拶代わりなんかにも使えそうです。
 粗品のタオル代わりに割箸、なんていうのもよさそうです。
 ちなみに、お値段は一膳50円、四膳セットで200円でした。

 ところで、割箸、というと、環境破壊を連想される方もいらっしゃるかもしれません。
 が、国内の間伐材を利用した割箸は、森林の適正利用になることはあっても、森林破壊になることはありません。
 間伐材は、材木となる森林を育てていく過程で、必ず発生します。
 ですが、大きくなって柱などに使えるサイズの材に比べると細く、用途が限られてきてしまいます。
 かといって、切って捨ててしまうのもあまりにもったいない。
 この間伐材にきちんとした使用方法があれば、間伐などにかかるコストにも充てられるし、健全な森林育成のためにはとても大切な事なのです。
 割箸だからと言って、必ず1回で使い捨てなければならないわけでもありませんしね。

 ところで、一口に割箸と言っても、様々な形状やその違いによる「格」があるのだそうです。
 以前読んだ本で、割箸生産者の方が、
 立派な料亭でも、店に見合った「格」の割箸を使っていないとがっかりする
 と言われているのを読んで、割箸も立派な日本の文化なのだなぁ、と思った記憶があります。
  

 ちなみに、今日この箸を発見したのは勿来温泉関の湯のカウンターです。
 発売元は株式会社磐城高箸さんと書かれているんですが、普段はどこへ行けば手に入るんでしょうか?
 
| ご当地ネタ | 22:16 | comments(2) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】Route289
  今秋の田人地区のビッグ・ニュースと言えば、なんと言っても国道289号荷路夫(にちぶ)バイパスが開通したことです。
 しかし、同じ田人地区内でも国道289号沿いは、田人の外れに位置しています。
 (最近は皆さん田人と言えば289号沿いをイメージされるようですが…)
 私が住んでいるのは、田人の中心部、なんと言っても「田人銀座」ですから。

 ハイ、そこで笑った方。
 そうは言いますけど、炭坑の全盛期には、うちの近所には銭湯はあるわ、映画館はあるわ、一説によると遊郭まであったという噂ですよ。
 お祭りの時には、道路が人で埋めつくされて歩けなかったって言うんですから。
 これを銀座と言わずして何と言いましょうぞ。
 そんな昔の事を持ち出さずとも、今でも夜中に、県道134号皿貝勿来線沿いに中通り方面から山越えでいわき方面へ向かってみて下さい。
 真っ暗ーい、人っ子一人通らぬ 延々と続く山道を抜けて街灯のある商店街に出た瞬間、誰だって思わずこう叫びたくなります。
 「タイヤよ、これが街の灯だ!」
 イエ、決して誇張じゃありませんって。
 同じ経験をしたことがある方は大きく頷いていらっしゃるはずです。

 ま、それはさておき。
 そういう事情で、289号開通の話は知っていましたが、ルートが違うので全然通ったことがなかったのです。
 それで、昨日、雨の合間にちょっと様子見に行ってきました。
 終わりかけの紅葉も見てくるつもりでした。


 え?
 紅葉?
 どこ?

 …見るヒマないじゃん…


 早すぎます。

 バイパス開通前の289号のあの根室峠と言えば、悪路として有名でした。
 その辺の林道の方がはるかに通りやすい細い道路幅、九十九折りの連続、しかも冬期の凍結と来ます。
 毎シーズン、何台かは崖から転落して危うく木立にひっかかり転落を免れていました。
 毎シーズン、何台かの大型車はカーブを曲がりきれず立ち往生して道路を塞ぎ、渋滞が発生していました。
 それが、それが…

 ものの5分、もしかするとかからないかもしれません。
 唖然呆然、キツネにつままれたような気分になってしまいました。
 
 間違いなく中通り方面への交通の便はよくなりました。
 根室峠の上に住んでいる人たちは、冬の交通が安心できると思います。
 だけど、なんだか、寂しいんですね。

 あの美しい景色を通り抜ける峠道をもう走ることはもうないんだなぁ…
 峠をひとつ上るごとに季節が少しずつ変わっていく景観を楽しむことはできないんだなぁ…
 
 そう思って駐車場に車を停めて封鎖されている旧289号に歩いていってみました。

 道路沿いに渓流が走っています。
 こんな美しい所に不法投棄をする不届きものが後を絶ちませんでしたから、封鎖されてよかったのかもしれません。

 まだ葉を残していたモミジ。

 旧289号の看板です。

 車が通らなくなった道路は落ち葉で埋めつくされていました。
 大きい葉は朴の葉です。

 さて、ご当地ネタついでに、今月末27日から 田人地区でイベントがあるそうです。
 11/27(土) 28(日) は田人支所で 田人ほっこり祭 とかイベントもあるらしいので、お時間のある方はいかがでしょうか。
 ちなみにその日、私は、多分、きっと、ほぼ間違いなく、仕事に行っていると思います。
 皆さん、どうぞお楽しみ下さい (T_T)/~~~



| ご当地ネタ | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】滝富士登山
 梅雨らしくジットリと湿度の高い気候になってきました。
 この時期にしっかり湿り気があった方が植物の生育にはいいのですが、人間は「う”〜」と思ってしまうこの湿気。
 しばらくの辛抱ですね。

 さて、そんな中、昨日はテラスのある庭のお施主さん主催で滝富士登山をしてきました。
 私のお役目は、植物ガイドというお話だったのですが、少しは役に立ったでしょうか?
 ガイドと言っても、まだまだ知らないことだらけなので、分かるものばかりを知ったげに解説させていただきました(^^;)

 登山道中に見えたウルシを指さして、皆さん揃って
 「これ、タラの木ですよね」
 と言われていたので、自慢げに訂正です。
 「これは、ウルシです」
 誤食事故を未然に防ぐことができて、ガイドの面目躍如です。


 一時間弱の道のり、山頂に到着すると、海が見える…はずなんですが、この日は靄がかかって、見えませんでした。残念。

 

 解説の看板によると、こんな感じで海が見えるらしいんですが。
 写真が小さくて分かりづらいですね。
 

 山頂でお弁当タイム。
 ですが、汗をかいた直後だと、あまり食欲がわかないんですよね。
 味がよくわからないまま、モゴモゴとお弁当です。
 

 帰り道に、天王川トロン温泉で一風呂浴びて、テラスのある庭のパーゴラの下で、奥様がご用意してくださっていた美味しいピザをいただきました。
 
 その頃、親方はひとり、埃と汗にまみれながら、カイヅカイブキの大生垣と格闘していたのでした。

 
| ご当地ネタ | 13:24 | comments(2) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】星の森 オープニングイベント
  今日は、昨年の暮れ、上棟式を見学してきた 貝泊「星の森」のオープニングイベントでした。

 朝、出かけようと準備をしていると、雨が降ってきました。
 10分後…、おや?ミゾレが混じってる?
 さらに15分後…、えええー?雪じゃないかー!
 そして、あれよあれよという間に降り積もり、たちまち豪雪地帯の様相を呈してきました。
 先週の暖かさに騙されて、すっかり春気分で、うっかりスタッドレスを外すところでした。

 この雪にもかかわらず、オープニングイベントは盛況でした。
 星のきれいな貝泊にちなんで、「アルタイル」と「ベガ」 と名付けられた二棟の小さな建物ができあがっていました。
 田人産の木材を使い、大工さんの手刻みで建てられた、人の温もりのする建物です。
 木組みの家ですが、「よーし、木組みの家を見るぞー!」と勢い込んで行くと、ガッカリされてしまうかも知れません。
 なぜなら、木は確かにしっかりと使ってあるものの、全体の印象としては、さり気ない、あっさりした感じだからです。
 だけど、だからこそ長く快適に、たくさんの人が使えるのではないかなぁ、と思いました。
  
 写真をお見せしたいところですが…
 ですが、
 すいません、降り続く雪で完全に戦意喪失して、写真をまったく撮れませんでした。
 設計をされた 
建築設計事務所 檜山延雄+まちづくり工房さん のところに写真が掲載されていますので、そちらをご覧下さい。

 
 代わりに、今晩の月の写真を。
 雪はあっという間に溶けて、月がきれいに顔を出していました。



 貝泊では、美味しいお餅入り豚汁とアンコ餅をご馳走になりました。
 貝泊の皆さん、ごちそうさまでした。
 準備をしてくれていたおばあちゃん方の働きぶりには、まったくもって感動させられます。
 あの働きぶりを見ると、自分はまだまだだなぁ、と思います。
 お年寄りが元気に働いている地域は、私にとってそれだけで魅力的な地域です。
| ご当地ネタ | 21:22 | comments(2) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】田人中学校寄宿舎のこと
 突然ですが、私には田人の中にいくつかお気に入りの建物があります。
 名付けて、小梅的建築文化遺産in田人。

 一つ目は、満照寺のお不動様です。

 二つ目は、南大平分校。

 三つ目が、今日、話題にする田人中学校の寄宿舎です。




 昨日、村の集まりに出かけた親方が、田人中学校の寄宿舎が取り壊されることになった、という知らせを持って帰ってきました。
 冬期、通学することが困難な地域に住む生徒のために、戦後すぐに建てられた建物です。
 今見ても、モダンなデザインで、これがまだ道路も舗装されていない時代の田人に建っていた、という事じたいが驚きです。
 自動車で送迎してもらえる時代になって、ここ10年くらいはずっと利用者がありませんでした。
 だから、遅かれ早かれ市の管理からは離れるのだろう…と思っていましたが、事前の予告もなく、いきなり取り壊しとは!
 地元の人が、「こんなものいらない」と言っているのならまだしも、市から払い下げなりがあれば、有効活用をしたい、という地元の人が複数いるにも関わらず…です。

 もう、お役所の中では、完全に取り壊しペースで話が進んでいるらしくて、ストップをかけるのはかなり難しい状況とのことです。
 たとえ、取り壊しにストップがかかって払い下げがあるとしても、「物置ならOKだけど、人が寝泊まりする使用法は不可」という条件が付くのだそうです。
 理由は、今流行の、耐震設計になっていないから、だそうです。
 田人中学校寄宿舎とほとんど同じ頃、もしかすると同じ大工さんが建てたかも知れない、築65年、同じいわき市払い下げ物件(元々田人診療所に派遣される医師の自宅用に建てられた建物)に居住している私に一言、言わせて下さい。
 広島弁で言うと、超コワイです。
 「おんどりゃー、何ワヤ抜かしとんじゃあ?」(ワヤ=めちゃくちゃ)
 
 まだ使えるのに、もったいない。もちろんそう思います。
 だけど、何より悲しいのは、当時の人たちが心を込めて、力を合わせて作った建物を、まるで使い捨ての紙コップか何かを捨てるかのように、ポイッと捨ててしまおうとする姿勢です。
 そこには、作った人たちに対する何の敬意も思い入れもありません。

 物作りをしたことがある人ならわかると思います。
 この建物の一風変わったデザインは、たまたま出来上がったモノではありません。
 普通でないもの、今までと違うものを作り出す、というのは、頭で考え出すのもタイヘンですが、現場の施工はそれ以上に大変なことの連続だったはずです。
 頭をひねって、心を砕いて、ああでもないこうでもないと考えて、四苦八苦の連続、それでようやく出来あがるのです。
 「手間をかける」とは、ただ手を動かすだけではありません。
 頭も体も使って、なおかつ気持ちそのものを仕事に向けることです。
 そうして、やっと出来上がるのです。

 この完成した建物を見て、どれだけ誇らしい気持ちになったことでしょうか。
 大工さんは、きちんと仕事をする人なら誰でも、長く住める家を建てられることを何よりの誇りにします。
 この家を建てた大工さんだって、きっとそうでしょう。
 100年先まで大丈夫だ、と胸を張ったと思います。
 そうして建てられた建物を、半世紀後の私たちは、ちょっと古くなって使いづらい、とか、耐震設計ができていない、とか、利用者がいない、とかそんなどうでもいい理由で、捨て去ってしまおうとするのです。
 そのことがとても悔しくて残念でなりません。

 地元の人たちが、取り壊し中止を求める働きかけをしているようです。
 

 南側が大きく開いた片流れの屋根の建物です。
 部屋の窓からもきっとこんな風に、田人の田や山が一望できるはずです。
 もっと建物はかっこいいのですが、うまく写真を撮れるポイントが見つけられませんでした…。
| ご当地ネタ | 22:09 | comments(2) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】アリオスでメサイア
  この一年がんばってきたご褒美に、今日はいわきアリオスでヘンデルのクリスマスメサイアを聞いてきました。

 昨日の会話です。

親方「明日は、ヘンデルのメサイアか。
   …ヘンデルって、広島人だったんだな…。」

私「……は?? 広島???」

親方「だって、メサイアだろ。
   めさ、いあ
   めっさ、いあ
   めっさ、いやや!
   これって、広島弁じゃろ。」

私  …(ボーゼン)…

   (しばらくして、少し気を取り戻し)
   「…あの、めっさいややって、そもそも広島弁じゃありませんし…」

親方 「え? そうなの? じゃ、どこ?」

私  「さあ… むしろ関西方面だと思いますけど…」

親方 「なんだ、じゃ、ヘンデルは関西人か」


 
 今回は割といい席を取ったのですが、この調子で親方は心地よい音楽に包まれながら、爆睡するんじゃないかと、ヒヤヒヤでした。
 正直に言えば、親方分のチケット代は無駄になったものと覚悟を決めていました。

 いよいよ公演が始まり、テノールの穏やかな声がホールに広がります。
 しばらく経って、そろそろ親方の瞼は閉じているかな…とこわごわ横を見ると、なんと!
 瞼がちゃんと開いているではありませんか。
 それどころか、目に涙が浮かんでいる??
 ステージを食い入るように見ているではありませんか。
 こちらが驚きでした。

 後から話を聞くと、冒頭のテノールの歌声で、広隆寺の半跏思惟像を見た時くらいの感動を受けたそうで、その後、なんと一睡もしないで最後まで公演を見終えたのでした。

 公演の内容もとてもよかったです。
 公演の途中、第二部の有名な「ハレルヤ」の合唱が終わった所で、思わず「ブラボー」のかけ声が入ってしまいましたが、それくらい盛り上がったということで…。
 (たぶん、一般的に「ブラボー!」は公演曲目終了後に入るのが普通なんじゃないかと思います。私もよくは知らないのですが…。
 歌舞伎の「○○屋!」の掛け声は、演目中にも入りますけれど。)
 私もCDを持っているはずなのに、なぜかハレルヤが終わった所で、「やけに短いな?」と思いつつ、終わりだと信じ込みそうになっていました。

 チェロの鈴木秀美さんの演奏を初めて見ましたが、とても表情豊かな、お茶目な表情をして演奏をされるんですね。
 去年の夏に、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲公演があった時に、聴きに行かなかったのをちょっと後悔でした。

 やっぱり生の演奏はいいです。
 行こうかどうか迷った時は、行ってみるべし!が今日の教訓でした。
| ご当地ネタ | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】謎の石垣
 急に冬の寒さになりました。
 ここ田人の黒田では、先ほどまでアラレが降り続いていました。
 この様子では、うちより山の上の貝泊あたりでは、雪になっているかも知れません。
 明日の朝、降り積もっていたら、まだスタッドレスに履き替えていないので、田人に閉じ込められてしまいます。
 どうか、降り積もったりしませんように…。

 さて、今日も現場へ出ていましたが、まだ進行が中途半端なので、先日、見つけた謎の石垣をご紹介します。
 場所は、内郷の山へ向かう道路の途中です。
 何気なく行き過ぎようとして、ふと横を見ると巨石の石垣が! 慌てて軽トラを急ブレーキです。

 

 ダテや酔狂で積んだにしては、石が大きすぎるし、また面積が広すぎます。
 しかも、石垣の上には草ぼうぼうの空き地がただ広がるばかりで、何の案内の看板も出ていません。
 
 さらに驚くべき事に、一段ではなく、二段積んであるのです。


 時代的には、古いような古くないような…
 昔の石屋さんが余った石材で石積みをしてみた、という可能性もなきにしもあらずですが、しかし大変な労力です。

 角のラインもきっちり出してありました。

 おっ、やっぱり看板が立ててある!
 近づいてみると、書かれてある文字は
「砂防指定地 福島県」
「火の用心
 一、歩きながらタバコを吸わないこと
 二、マッチの燃え残りは土の中にさし込むこと
 三、(以下略)」

…全然関係ありませんでした。

 うーん、いったい、誰が何のために…。
 謎が謎を呼ぶ石垣でした。


 山上から一望するいわきの風景です。

 海あり山あり平地ありのいわきを象徴するような光景です。
 あの太平洋の向こうには、アメリカ大陸があるのですねぇ。
| ご当地ネタ | 21:39 | comments(4) | trackbacks(0) |
【ご当地ネタ】植木屋から見たアリオス前の平中央公園
 昨日、アリオスの記事を書いたので、ついでに今日は平中央公園を話題にしてしまいます。

 アリオスの工事をしている頃に、前の公園もなにやら工事をしていたみたいだったので、(工事中は長い期間、高いバリケードがしてあって、中の様子が窺い知れなかったですもんね)

 あれれ?取り壊して駐車場にでもしちゃうのかな〜?

 と思っていたのですが、
 さにあらず!
 アリオスと一体化した公園として改修整備されて復活しました。
 
 アリオスと公園のこの雰囲気、私は、結構お気に入りです。
 アリオス設計の段階から、オープンな劇場として、目の前の公園と一体化して考えられていたそうですが、ほんとにそのとおり!

 公園の入口からふら〜っと中に入っていくと、建物が見えて、
 

 考え事をしながらぼーっと歩いていたら、


 アリオスの中に入ってしまっていた!

 みたいな感じです。

 やはり、植木屋として気になるのは、今後、この公園がどう管理されていくか、という点です。
 現況、支柱がイマイチというより、ダメ出し状態 なのは、昨日書きましたが、お手入れはどうなることか、期待半分、です。

 基本的に、この公園って、樹木についてはお手入れしなくていいデザインだと思うんです。

 下の写真は、周囲と公園を区切る境界になっている植栽帯です。
 ちょっと鬱蒼としている感もありますが、効果的な区切りとするならこれくらい濃いのもアリだと思います。
 

 ただ、雑草を含めた、人間の目線より下の部分はもう少しさっぱりしてもいいかな、と思います。

 一番やっちゃいけないお手入れは、下の写真右側の木にされているようなお手入れ…というより、ブツ切りです。
 
 これは、ケヤキの木なんですが、樹形がヘンになっているのはおわかりいただけるでしょうか?
 このケヤキは、元々ここにあったものではなくて、新川東緑地公園から移植されてきたものなんじゃないかと思うんですが、たぶん、移植時に枝先をブツ切りにされてしまったのでしょう。
 移動させる際のスペース確保などを考えれば、仕方なかった面もあるかな、とは思うのですが、こうなってしまうと、元の樹形に戻すのは至難の業。
 相当長い年月がかかってしまいます。

 それに比べると、写真左と中央のクスは、剪定をされないままの自然樹形で、とてもいい感じです。
 
 もし、この公園管理仕事に予算がついているのだったら、ヘンに剪定してしまうよりは、樹木はそのままの自然樹形にしておいて、雑草管理などに予算をかけて欲しいなぁ、と思います。

| ご当地ネタ | 18:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
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