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【庭仕事】セメント仕事の後始末
 さて、昨日セメント関係の話題をしたので、今日も続けてみます。
 
 セメント仕事をすると、なかなか面倒なのがその後始末です。
 なにせ、セメントは放っておくと固まってしまうという手強い性質を持っています。
 一日中セメント仕事をしていて、その間、一度も道具を手入れしないと、その日のうちに見事にこびりついてしまいます。
 仕事を終わった後は、道具のお手入れにかなり手間がかかってしまうのです。

 セメントを使った後の道具は、こびりついたものは、固いものでカリカリ、あるいはガリガリとそぎ落とします。
 固まる前のものだったら、砂でこすり落としたりもします。
 こうした落としたものは、袋などに入れて持ち帰って処分します。

 現場では、なるべく、水は使いません。
 なぜなら、水を使ってしまうと、今度は、その水の後始末に困ってしまうからです。
 
 洗い流しちゃえばいいんじゃないの〜?

 と思った方、セメントのパワーを甘く見てはいけません。
 セメントは、なんと、水の中でも固まるのです。
 で、どうなるかというと、排水溝に流せば、排水溝にこびりつき、下水管に流せば、下水管にこびりつき、やがては、水が流れなくなってしまう…という事態になってしまいます。

 確かに、泥や砂でも溜まれば水が流れなくなりますが、こちらはスコップ一つでお掃除可能です。
 対するセメントは、高圧洗浄機などを持ってこないと、お掃除ができないんですね。
 DIYでセメントを使ってみようと思われている方は、洗い水を流しに捨てたりしないように気をつけて下さいね。

 そういうわけで、現場でセメント道具の後始末をする時は、水はケチってケチって使います。
 それでも出てしまう最終的な洗い水の処分方法としては、

・敷地内で処分できる場所があれば穴を掘って埋める。
 (セメントの成分は植木にはよくないので、植木を植えるような場所には捨てません)

・敷地内で捨てる場所がない場合は、しばらくバケツに入れたままにして、上水とセメント成分が分離した後、透明になった上水だけを排水溝にそ〜っと流す。
 沈殿したセメント成分は、持ち帰って処分。


 たぶん、こういう方法が普通だと思います。

 …しかし、先日、目撃してしまったのです。
 業者さんが、グレーに見事に濁ったセメント洗い水を一輪車ごとザバァ!と排水溝に流しているのを。
 それも、一度ならず、二度、三度と。
 うちの現場の近くで、排水溝をセメント水が流れてきそうな雰囲気だったので、親方が事情を聞いてみました。
 すると、
 「じゃあ、洗い水はどうすればいいの?」
 「排水溝は、みんなが使っていいところでしょ?」
 「後で溝さらえするから、いいでしょ?」
 と言われてしまったようで、頭を抱えて帰ってきました。
 セメント成分は目の前の排水溝だけでなく、流れた先の枡などにもこびりつきます。
 けれど、そもそもセメントを排水溝に流してはいけない、そういう考えをその業者さんは持ってないようでした。

 うーん、ちょっとカルチャーショックでした。

 皆さん、灰色に濁ったセメント水を排水溝にザバァと捨てる人がいても、それを普通の事だと思わないで下さいね。

 
| 庭仕事 | 20:24 | comments(1) | trackbacks(0) |
コメント
お気持ち、よーくわかります。流した水が川や海に流れること、それが、めぐりめぐって、自分の飲み水になったり、セメント水てあれぱいつかは大きな固まりになってしまうことなどに、気づかない人もたくさんいるようですね。
あなた様のような気づいてる人たちの数が増えていくように願います!
今日、初めてキッチンのタイルを張りました。後始末の仕方がたいへん参考になりました。ありがとうございました&#127925;
| ミシェル | 2016/02/25 12:02 PM |
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