2013.05.03 Friday
【庭仕事】久々の建仁寺
ゴールデンウィークなので、京都は建仁寺まで、行ってきました!
…と言いたいところですが、残念ながら、竹垣の建仁寺垣作りの話しです。
お庭の一角に、遮蔽の竹垣をというご依頼で、建仁寺垣を設置しました。
「設置」と言いましても、既存の二次製品ではなくて、きちんと作る竹垣です。
まず、檜の焼き丸太で柱を据え付けます。
それから、丸竹で胴縁(どうぶち)を、横に渡します。
立子(たてこ)と呼ばれる割竹を縦にさして、シュロ縄でかきつけます。
そして、最後に化粧用の半分に割った押縁(おしぶち)と呼ばれる竹を、横に渡します。
これは、まだ縛りの途中の段階です。
こちらが完成後です。
お庭が、すっきりと引き締まって見えます。
裏から見ると、こんな感じです。
また、足下には、無目(むめ)板と呼ばれるヒノキを焼いた板を入れて、立子が地面につかないようにしています。
このようにすると、立子が腐りにくく、耐久性が高くなるのです。
今回は、片面だけなのですが、裏表両方目立つところにある場所では、両面に立子を入れて、両側表にすることもできます。
プラスチック製の竹垣が今やメインになってしまっていますが、本物の竹のやわらかさと、青竹の良さをしっていると、本物の竹をお勧めしたいところです。