ご無沙汰しております。
今年の夏は雨ばかりで暑さは大したことない、とほざいていた7月から一転、日射に焼かれて脚立にも触れないほどの酷暑に見舞われました。
毎日、剪定や草刈に追われ、もう植物に触りたくない、虫に刺されたくない、早くクリーンな冬が来ないものか、と願ううちに、ススキが開き、稲穂が垂れ、刈られ、水晶のような秋が来ました。
まったく秋の斜めの日差しは水晶のような透明です。
いままで逃げていた太陽を逆に迎えるように陽だまりの昼寝から覚めると、新しい一日が始まったかのように午後の仕事を始められます。
そんなつかの間、次々と大きな台風がやってきました。
特に10月12日(土)の夜に襲った台風19号は、いわき市各地にも甚大な被害をもたらしました。
住んでいる家は、山裾で土砂災害警戒区域にも指定されている為、夜11時頃、ジェット機が通るような「ゴー」という音と、ごんごん岩がぶつかるような音を聞き、土が腐ったような異臭がした時は、緊張しました。
それでも雨は12時過ぎには収まり、大過なく朝を迎えることができました。
翌朝仕事に向かうと、あちこち路肩が崩れ、山から出水と土砂が流れていました。
井戸沢橋から見た鮫川の景。
鮫川は上流の高柴ダムが緊急放流したのですが、津波被災後に作られた堤防の嵩上げ工事が功を奏したのか、下流域に大きな被害がなかったのは幸いでした。
5月に拡張した自宅入口スロープの砂利が、盛大に流されていました。
仕事の合間にところどころに据えていた板石が少しは役に立って、土留め石を崩すまでには至らなかったのが幸いでした。
毎回大雨の度に砂利が流されるので、この機会に全面石張り工事をしました。
このスロープはもともとこんな状態だったので、ずいぶん開かれたと思っています。
蟻のように少しずつ巣穴を作っています。